名古屋bloomsは、小学生の子どもをもつ親が2020年春に、名古屋で設立した新しいカタチのこども野球チームです。
少年野球は今、さまざまな問題を抱えています。
- 成長中の子どものからだの酷使
- 保護者(主に母親)によるお茶当番や各種雑用の強制
- 真夏の炎天下でも戸外で行われる練習や試合
などです。
実際、私たちの周りでも、
「野球は親の負担が大きいからサッカーをやらせてる」、
「真夏の練習で子どもが熱中症になった」、
「小さいときに投げすぎて肩を壊して、野球をあきらめざるを得なかった」、
といった声をよく耳にします。
有名プロ野球選手が記者会見で上記の問題提起を行いましたが、
“昔から続く慣習” は大きく変わることはありませんでした。
医学的・理学的・栄養学的な専門知識を持たない指導者によって、
自らの経験に基づいた根性論のような威圧的な指導を受けている子どもたちがまだまだ多いのが、
今の少年野球の現実です。
そして、上記の問題を抱えた現実により、子どもたちの野球離れは加速しています。
実際以前に、野球がやりたいというわが子たちを連れて、いくつかのチームを見学、体験させてもらいましたが、
私たち親が子どもだった30年前と変わらない、そしておそらくもっと以前から変わっていない風景がそこにはありました。
さらに現代では野球ができる公園もほとんどなく、野球が好きな子どもたちが、
純粋に野球をおもいっきり楽しめる場所がないのです。
そこで、それならばもう自分たちで作ってしまおう、と、今回のチーム発足に至りました。
今全国各地で新しいカタチの少年野球チームが次々と設立されています。
中でも、『春日学園少年野球クラブ』 さんはその先駆けであり、全国の少年野球チームの見本となるチームです。
今回名古屋bloomsの設立にあたり、春日学園少年野球クラブさんに様々なアドバイスを頂きました。
またその理念を共有するブエナビスタ 少年野球クラブさんにも多くのアドバイスをいただきました。
名古屋bloomsは、
春日学園少年野球クラブさんと同じ、以下の理念を掲げて活動していきます。
その理念とは、
『過度の負荷の禁止』、
『罵声指導禁止』、
『週末1/4ルールに基づく、量より質の練習』、
『母親のお茶当番制度の廃止』
『過度の負荷の禁止』、
『罵声指導禁止』、
『週末1/4ルールに基づく、量より質の練習』、
『母親のお茶当番制度の廃止』
などです。
さらに近隣のスポーツ系の大学よりバックアップを受けています。
また遠方ではありますが、「真下投げ」、「バックハンド」など科学的根拠に基づいた野球指導を
推奨する帝京平成大学伊藤博一先生にもアドバイザーとしてご協力をいただいております。
他にも活動の趣旨に賛同頂いている現役アマチュア野球選手、トレーナーの方など、
現在の少年野球が置かれている状況を憂う専門的経験や知識を持つ多くの方々に支えていただいております。
少年野球は一つのステップです。もちろん一生懸命になるのは良いのですが、少年野球のために子どもや家族の貴重な週末の時間をすべて費やす必要はないと考えています。
また、成長途中の大切な子どものからだは、大人の適切な指導の下で守られていくべきです。
もちろん、すべてが自由なチーム、というわけではなく、挨拶、道具の準備や片付け、目上の人に対する礼儀、など、最低限の社会的マナーは守れるような指導はしていきます(もちろん怒鳴ったりはなしです)。
チームの所属メンバーが増え、チームとして形になれば他のチームとの練習試合や大会への参加を予定して行こうと考えています。
2022年3月追記
本来であれば多くの方に周知して活動の幅を広げていけるといいのですが、コロナウイルスが流行している中
それは難しいと判断し、2022年3月現在、月2回程度の活動としております。
多くの方が、様々な制約のなかで過ごしているなかで、日々成長している子どもたちに少しでも思いっきり走り回って
スポーツを楽しめる、そんな環境が提供できればと考えております。
末筆になりましたが、名古屋blooms設立と運営にあたり、協力してくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。
2020年春
名古屋blooms代表 中野